
熊本県八代市にて約70年にわたり熊本名物「からし蓮根」を作り続ける「髙見商店」は、令和8年熊本地震の被災を受け、工場の復旧と事業再建を目指すクラウドファンディングをソーシャルグッド専門の「For Good」にて9月下旬まで実施している。
熊本を代表する郷土料理「からし蓮根」のメーカー


1956年の創業以来、約70年にわたり熊本を代表する郷土料理「からし蓮根」を作り続け、いまや県内最大級となった髙見商店。現社長は、熊本県辛子蓮根協同組合の理事長も務めている。
文化庁「100年フード」にも認定されたこの郷土の味を次の世代へ繋ぐため、髙見商店は2020年に新工場を建設した矢先、令和8年熊本地震に見舞われた。浄化槽や大型冷凍機、自動包装機が損傷し、停電により製造途中の蓮根約1,000本を廃棄。お盆前の需要期に約1週間、操業と出荷の停止を余儀なくされた。
浄化槽が深刻な被害を受け操業も停止
髙見商店は、2020年に新しい工場を建設した。髙見聡一郎氏が三代目として、これから先も家業を続け、「からし蓮根」を次の世代へ繋いでいくため大きな決断をし、数億円もの融資を受けて設備を整え、生産体制を拡大しスタートを切ったところだった。

転倒したフライヤー

液状化で陥没した浄化槽
しかし今回、八代を襲った震度6強の地震によって、その新しい工場も大きな被害を受けた。食品工場を稼働させるために欠かせない浄化槽が深刻な被害を受け、浄化槽一体の地面が大きく陥没し、液状化現象で水が溢れた。食品を製造する工場として、浄化槽の復旧を一日でも早く進めたいが、元の状態へ戻すためには約400万円の修理費用が必要になる。

地震後の事務所

地震発生後、工場は約1週間にわたって操業を停止したが、お盆前は一年の中でも特に大きな需要期。熊本では、お盆で家族や親戚が集まる食卓にも「からし蓮根」が並ぶ。県外へ帰省する際のお土産として持っていく人も多い。その時期に製造と出荷が止まり、からし蓮根だけでも約300万円の売上が失われた。
次の世代へ繋いでいく三代目の挑戦

そこで、三代目・髙見聡一郎氏(41歳)は、約80名の仲間の雇用と、父たちから受け継いだ味を絶やすまいと再起を誓った。老舗復活の第一幕として、工場の復旧と事業再建を目指すクラウドファンディングを「For Good」にて行っている。
返礼品のない復興応援コースに加え、熊本県産蓮根を使った「からし蓮根」や「れんこんチップス」を届ける「食べて応援」のリターン、実際に八代を訪れて工場見学・からし蓮根づくり・被災地視察を行う体験コースが用意されている。支援金は主に、浄化槽の撤去・新設に約400万円、製造設備の修理や廃棄損失等:約100万円、事業再建や雇用維持に300万円に活用される予定。

三代目・聡一郎氏は今回の挑戦について、「地震後に工場内を見た時は被害の大きさに正直言葉を失いました。でも、約80名の仲間の仕事を守り、父たちから受け継いだ熊本の伝統食であるからし蓮根を自分たちの代で終わらせるわけにはいきません。今は大きなピンチですが、今回の挑戦を、全国の方に熊本のからし蓮根を知って、食べてもらうチャンスにも変えたいと思っています。」とコメントしている。
プロジェクトの詳しいストーリー、被害状況、支援方法についてはクラウドファンディングページをチェックしてみて。
「髙見商店 」が実施している、地震で被災した熊本・八代のからし蓮根を未来へ繋ぐクラウドファンディングを支援してみては。
For Good:https://for-good.net
プロジェクト名:【食べて応援】地震で被災した熊本・八代のからし蓮根を未来へ
髙見商店 公式サイト:https://www.karasirenkon.com
(山本えり)